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シルバーレイク物語 ~ニューファブリック~

来るべき団塊世代の人たちが、自由な時間をいかに有効に使い、 自分の人生をより満足のゆくものにするか。そして、その行動の際に、“これはいいな”と思える鞄とは何か。

我々団塊世代は、正に戦後の高度成長期の波に乗って、 まぁ少しオーバーに言えば、死にものぐるいで働いてきました。とにかく、一生懸命にやれば、おのずと結果はついてくる。そんなシンプルなよき時代でした。企業も人も、ただひたすら高みを目指して走り続ければ、何とかなりました。

しかし、バブルと言われた経済が破綻した時、 誰もが経験したことのない世界へと、突入してゆきました。時代の流れは、急速に早くなり、その流に対応できるか出来ないかが 最大の課題となりました。

そして20年が過ぎようとしている今、いよいよ団塊世代の人たちの、定年退職の時代が始まりました。 この時代もまた、今までに誰も経験したことのない時代と言えます。 そして又、世界中がこの事に注目しています。ただ1つ言えることは、様々な分野でカジュアルの流が一気に強くなったと言う事です。

そこでシルバーレイク事業部では、このカジュアルの流れと健康志向を重ね合わせ、 トラベル関連の『アウトドアカジュアル』へと方向性を定める事としました。様々な“遊びの世界”をテーマに、 使って楽しくなるような鞄の企画を1つ1つ仕上げてゆきたいと思っています。

コーマヤーン

コーマヤーン・・・

聞き慣れない言葉ですが、私は、この素材を一目見て衝撃を受けました。
コーマ糸で織り上げた帆布。その美しさは今までに、見たことの無いものでした。

どのような方法で作り上げるのか・・・

居てもたってもいられず、シルバーレイククラブでお世話になっている、大一帆布の小椋さんに無理やりお願いし、 この素材を織り上げている機屋さんへ案内してもらいました。

1ヶ所は、旧来の織機でシッカリとした味のある織をやっていました。

1ヶ所は、旧来の織機でシッカリとした味のある織をやっていました。

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もう1ヶ所は近代的な機械を導入して、高品質の素材をハイスピードで織り上げていました。

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糸の太さも、何本錬りにするかで決まります。この後、コーマ機に通し糸の羽毛を取り除いた糸がコーマヤーンです。その糸で織り上げた帆布がコーマ帆布と呼ばれています。

最後までご愛読頂きありがとうございます。

これまでの物語で私がイメージしてきたシルバーレイククラブの企画は、一応完成しました。

ただ、今の時代は“立ち止まる”ということは、一気に過去のものとなってしまうといえるほど、 流れの速い時代ですので、常に各シリーズのリニューアル、 及び特に感銘を受けるような素材が目の前に現れたときには、 俄然エキサイトして、また新しいシリーズにチャレンジしてしまうかもしれません。

しばらくはシルバーレイククラブは、少し離れたところから、客観的に見直しを図り、 よりストーリー性を明確にしてゆくと共に、シルバーレイクだけでは表現し切れなかった部分を、 他のブランドで表現してみたいと考えています。

『団塊世代の人達のこれからの人生を楽しむ為の鞄とは・・・』

それを模索する旅は、まだまだ続きます。

これからも、ご期待ください。